免許を返すなら、車はいつ売ればいいのだろう。先に返納してしまったけれど、どうやって査定や引取りを頼めばいいのだろう。まず決めたいのは、車の値段よりも、これからの移動手段と車を動かす人です。返納の予定、本人確認に使う書類、引渡しの日を一つずつ合わせていきましょう。

返納日より先に、車を動かす方法を決めておく

ここでは、運転免許を自主返納して、すべての免許を取り消す場合を扱います。取消し後は自分で運転できません。返納窓口から帰るときや、売却先へ車を届けるときも同じです。売却のためだけに運転を続ける予定にはせず、出張査定や引取りを依頼できるか聞きましょう。

北海道警察の案内でも、取消しの申請をした日から自動車などを運転できなくなると説明しています。窓口や郵送など手続き方法によって確認する点があるため、運転できなくなる時点と帰宅方法は、利用する都道府県警察の窓口で確かめてください。

表が画面に収まらない場合は、左右にスクロールして確認できます。

返納と売却の予定を合わせるための確認表(編集部作成)
今の状況先に決めたいこと査定先に伝えること
返納日がこれから窓口への往復と、車を使わない生活の移動手段返納予定日・車の保管場所・引渡し希望日
すでに全部返納した自分で運転せずに、査定と引取りを受ける方法返納済みであること・本人確認書類の準備状況
家族が手伝う本人の売却意思と、連絡・立会い・書類の役割所有者と相談者の関係・本人の確認方法

返納前に売るか、返納後に引き取ってもらうかは、移動と書類の予定で考えます。「先に売らないと返納できない」「返納したらもう売れない」と一括りにせず、自分の段取りで依頼できるかを確認してください。

通院・買い物・手続きの日の移動を、具体的に置き換える

車を使わなくなると、いつもの買い物や通院にも準備が必要です。直近の予定を見ながら、公共交通、タクシー、配達、家族の手助けでどう移動するかを考えます。家族に頼む場合は、送迎できる曜日や時間も確認しましょう。

自治体などの返納者支援は地域で異なります。対象、申請期限、使える範囲を、自治体や交通事業者の現行案内で確認してください。割引が必ずあるという前提で費用を決めず、維持費と手放した後の交通費を比べる表へ、実際に利用できる条件を入れてみます。

まだ返納を決めていない方は、売却広告に申し込むことから始める必要はありません。運転に不安がある場合は、売却の判断とは分けて、都道府県警察などの相談窓口へ相談してください。

免許証がなくなった後の本人確認を、予約前に聞く

警察庁は、2012年4月1日以降に交付された運転経歴証明書は、運転免許証に代わる公的な本人確認書類として利用できると案内しています。ただし、査定や売却で受け付ける書類と確認方法は、依頼する店へ聞いてください。

運転経歴証明書の交付や、マイナンバーカードに運転経歴情報を記録する手続きの詳細は、都道府県警察へ確認します。返納の手続きが終われば、売却に使う証明書も自動的にそろうとは考えないようにしましょう。

予約前の質問例

「運転免許を返納済みで、車を売る予定です。本人確認には○○を用意できます。査定の立会いと売却契約で、それぞれ使える書類、原本の提示方法と追加書類を教えてください。自分では運転しないため、査定と引取りの場所も相談したいです」

書類がまだ届いていない場合は、その予定も伝えます。免許の取消通知書や返納前の免許証コピーだけで足りると自己判断せず、受け付ける書類名を確認しましょう。車の登録に使う書類は、売却の必要書類一覧で別に整理できます。

車の鍵と、比較用の用紙を並べた机のイメージ
返納の予定、本人確認に使う書類、車を引き取ってもらう日を一緒に書き出します。生成イメージ

家族は、本人の希望と担当する役割をそろえる

家族が窓口になっても、車の所有者本人が売却を希望しているかを確認します。車検証の所有者が誰かを見て、連絡する人、査定に立ち会う人、契約する人を店へ伝えてください。

免許返納の代理申請と、車売却の代理手続きは別です。返納の委任状がそのまま売却にも使えると考えず、親・家族名義の車の同意と書類を確認します。本人の意思を確認しにくい、相続が関わるなどの場合は、通常の代理売却として進めず、必要な窓口へ相談してください。

家族が運転して持ち込む予定なら、その人が運転できる免許を持っているか、保険の運転者条件・補償範囲はどうかも事前に確認します。本人名義の車だから家族なら誰でも運転できる、とは判断しません。

引取り・入金・保険・駐車場の予定を合わせる

出張査定と成約後の引取りは、別の日になることもあります。出張と持ち込みの違いを見ながら、保管場所で車を確認できるか、引取りの担当・日時・費用を聞きましょう。自宅前の道幅や駐車場の出入口など、作業場所の条件も伝えます。

免許を返納しただけで、車の保険や駐車場の契約も終わるわけではありません。任意保険の解約・中断などの確認は保険会社へ、駐車場の解約日や退去方法は管理先へ聞きます。引渡しと名義変更の完了確認まで、連絡先を残しておきましょう。

返納の状況を伝えて、査定と引取りを相談する

売却することと本人の意思を確認できたら、車の保管場所、用意できる本人確認書類、希望の日程を伝えて相談します。自分で店まで運転する前提で予約せず、対応できる査定方法と引取り条件を確認してください。

参考資料

警察庁:運転免許証の自主返納と運転経歴証明書
北海道警察:自主返納と運転できなくなる時点
確認日:2026年10月18日。売却の日程表・質問例・家族との確認項目は編集部作成です。返納の申請方法と本人確認、引取りの条件は、それぞれの窓口・買取店へ確認してください。