売却の準備を始めたのに、車検証が見つからない。まずは「原本がない」のか、「電子車検証に付いていた記録事項の紙がない」のかを分けましょう。必要な対応が違います。
紛失したまま、引渡し日だけを決めない
買取店への相談では、最初に紛失を伝えます。再交付を誰が行うか、費用はいくらか、書類がそろうまでの予定を確認してから契約・引渡しを進めましょう。
なくしたのは原本?記録事項?まずここを確認
車検証入れやグローブボックス、前回の車検でもらった書類を確認します。電子車検証はICタグが付いた小さな原本です。A4サイズの「自動車検査証記録事項」は、原本に記録されている内容を確認するための補助書類です。
車検証の原本がない
普通車・軽自動車それぞれの再交付手続きを確認します。写真やコピー、保存したPDFを原本の代わりとして扱わず、紛失を店に伝えてください。
記録事項の紙だけがない
電子車検証の原本が手元にあれば、車検証閲覧アプリから記録事項のPDFを取得できます。原本までなくした場合とは対応が異なります。
原本はあるがICタグが壊れた
アプリで読めない原因を決めつけず、原本の状態を確認します。ICタグが破損した場合は再交付が必要です。台紙からタグを外さず、そのまま相談してください。
どの書類か分からない
書類の表題と原本の有無を店へ伝え、確認方法を聞きます。画像を送る場合は、提出先と用途を確かめてから送ってください。
電子車検証も、運行するときは車に備え付ける義務があります。原本がないまま自走で査定店へ持ち込む予定を立てず、再交付と車の移動方法を先に確認しましょう。
原本はあるものの、所有者情報や記録事項の入手方法が分からない方は、電子車検証の読み取りと査定前の確認へ。記録事項だけの不足と、原本の再交付を分けて進められます。
査定の相談と、売却の手続き完了を分けて考える
書類がそろう前に相談したい場合は、受け付けてもらえるかを買取店へ聞きます。「相談できたから原本がなくても引き渡せる」とは考えないでください。たとえば軽自動車の名義変更では、車検証の原本が必要で、コピーは使えません。
普通車は、国土交通省の再交付案内に「抹消登録時の再交付手続きは不要」との案内があります。通常の売買で名義変更をするのか、抹消を伴うのかで確認が変わるため、廃車・引取を含む相談では、予定する手続きを聞いてから動きましょう。
車検も切れている場合は、車検切れの車の売却・引取の確認をあわせて読み、車検証の紛失と車検切れを両方伝えてください。
普通車と軽自動車で、再交付先と用紙が違う
普通車(登録自動車)
使用の本拠の位置を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所で確認します。申請書は第3号様式。宮城運輸支局の案内では、車のナンバー、申請理由、使用者の氏名・住所と、申請者の本人確認書類などを確認します。
軽自動車
使用の本拠の位置を管轄する軽自動車検査協会の事務所・支所・分室へ確認します。申請書は軽第3号様式。使用者以外が手続きする場合は申請依頼書も必要です。
破損した原本が残っていて提出できる場合は、その原本も必要です。代理で頼むときの書類、本人確認の方法、受付時間は、申請先や依頼先に確かめてください。「近くの窓口ならどこでもよい」とは考えず、管轄を確認します。
再交付の申請手数料は450円。代行費は別に確認
2026年10月11日に確認した宮城運輸支局と軽自動車検査協会の案内では、車検証の再交付の申請手数料は、いずれも1件450円です。この金額だけで代理依頼の総額が決まるわけではありません。
- 自分で手続きする場合:管轄、受付時間、申請書類、手数料の支払方法を確認する。
- 買取店などへ頼む場合:申請手数料のほか、代行費・郵送費などがかかるか聞く。
- 引渡しが迫っている場合:再交付を担当する人と、完了見込みを確認してから日程を調整する。
書類の不足や受付状況もあるため、「必ず当日にもらえる」と見込んで引渡し日を約束するのは避けましょう。窓口へ行く前に準備を確認すると、出直す手間を減らせます。

買取店に伝えることと、そのまま使える質問文
- 普通車か軽自動車か、車種とナンバーなど分かる車両情報。
- 原本の紛失か、記録事項だけの紛失か、破損か。
- 車検の有効期間が分かるか、所有者が誰か。
- 相談・査定の希望日と、車を使う予定がある日。
問い合わせの文例
「車の売却を考えていますが、車検証の原本が見つかりません。所有者は私です。この状態で査定の相談はできますか。売却を進める場合、再交付は自分で行うのか、そちらへ依頼できるのか、費用と必要書類も教えてください」
所有者が家族やローン会社の場合は、その名義も伝えます。住所が昔のままなら、車検証と住所が違う場合の書類も確認してください。紛失の再交付と、名義・住所の確認はそれぞれ進める必要があります。
書類と日程を確認したら、査定の頼み方を決める
再交付の段取りが分かったら、車売却の必要書類一覧で残りの準備を確認しましょう。書類がそろう日を共有しておくと、店と引渡しの日程を相談しやすくなります。
これから売却先を探す方は、電話と手間から査定の頼み方を選ぶへ。複数社の見積もりは、受取額・手数料・入金日の比較ツールで、手続きにかかる費用も含めて比べられます。
参考資料・確認日
2026年10月11日に以下の公式案内を確認しました。申請先の最新の受付方法や、自分の車に必要な書類は、手続き前に管轄窓口へ確認してください。
