車検の案内が届いたけれど、そろそろ買い替えたい。売るためだけに車検を通すなら、先に今の状態での査定額を聞いてみましょう。一方、納車まで乗る必要があるなら、車検代と、先に売って別の交通手段を使う費用を比べたいところです。

最初に確かめるのは、車検の満了日と、いつまで車が必要か。ここが分かると、どの見積もりを集めればよいか決められます。

まず、自分の予定に近いものを選ぶ

車検と売却の予定別に確認すること(編集部作成)
状況先に確認すること
満了前満了前に車を手放せるなら、車検を通す前の査定額と引渡し日を聞く。
納車待ち納車が満了日より後なら、車検代と、車のない期間の代車・レンタカー代を比べる。
売却未定まだ乗るか迷うなら、車検の見積もりと今の査定額を集め、使い続ける期間も考える。
期限切れ公道を運転して持ち込まず、出張査定と車両運搬の可否・費用を相談する。

満了前に申し込むことと、満了前に車を渡せることは別です。査定予約・書類の用意・引取の手配まで含め、間に合うかを店へ確認しましょう。

売るためだけなら、まず車検前の査定を受ける

JPUCは、車検を取っても、その費用以上に査定額が上がることは少ないと説明しています。車検を通せば高く売れると考えて先に支払うのではなく、今の状態での査定額を確かめてから比較しましょう。

車検代だけでなく、代わりの移動費も引いて比べる

同じ期間を対象に、「車検前に売る」「車検後に売る」それぞれの受取額と、その選択で発生する費用を書き出します。車検費用の中に整備代・税金・自賠責保険料が含まれている場合は、同じ金額を重ねて足さないようにしてください。

車検前に売る場合
受取予定額 − 納車までの移動費など

車検後に売る場合
受取予定額 − 車検にかかる総費用 − 追加で発生する移動費など

たとえば、車検前の受取額が80万円、代わりの交通費が3万円なら、差し引き77万円。車検後の受取額を85万円と見込んでいても、車検代が12万円、追加の移動費がなければ73万円です。この例では、先に売る方が4万円多く残ります。

金額は計算方法を説明するための仮の例で、相場や実績ではありません。車検後の金額を事前に確約してもらえるとは限らないため、見込み額と確定した提示は分けてください。費用が分からない段階で0円として比較しないようにします。

買取店ごとの金額・費用・日程は、3社の見積もり比較ツールへ残せます。車検費用を比較用に差し引く場合は、すでに受取額へ織り込まれていないかも確認してください。次の車の購入費まで含めて比べるなら、下取りと買取の支払総額の比較が使えます。

自分の見積額で、車検前後を比較する

同じ納車日までの費用を、円単位で入力します。車検後の受取額が未定でも、車検前と同じ差引額になる基準を計算できます。査定額を予測する機能ではありません。

車検前に売る
買取店の手数料などを引いた後の額。下の移動費はまだ引かないでください。
代車・レンタカー・交通費など、この選択で別途払う総額。不要と確認できた場合だけ0を入力します。
車検後に売る
整備代・税金・自賠責などを含む見積総額。同じ費用を重ねて足さないでください。
車検後に売る場合にも必要な、別払いの代車・交通費など。同じ期間で比べ、不要と確認できた場合だけ0を入力します。
買取店の手数料などを引いた後で、車検費用と上の移動費を引く前の額。未確認なら空欄で構いません。

未確認の費用は空欄のままにし、確認してから計算してください。空欄は0円として扱いません。

入力内容をこのサイトへ送信したり、自動で保存したりする機能はありません。計算後にCSVを保存できます。車検後の受取額が未確認なら、CSVにも未確認・未計算として残します。入力を変えたら再計算して保存し直してください。ページの更新や移動で入力は消えます。引渡し日・見積期限も買取店へ確認してください。

計算した条件を店へ確認するときは、CSVにある「対象期間・納車日」「各見積もりの有効期限・引渡し条件」も埋めてください。車検後の受取額をまだ聞けていなくても、基準額は残せます。この基準は、店がその価格で買い取るという提示ではありません。

満了日・最後に使う日・納車日を並べる

カレンダーに次の3つを書き出します。日程が未定のものは、未定のままで構いません。

  1. 車検の満了日:車検証の情報で正確な日を確認する。
  2. 今の車を最後に使いたい日:通勤・送迎・旅行などの予定を考える。
  3. 次の車を受け取る日:納車予定と、遅れる可能性がある場合の対応を販売店に聞く。

車検が切れる前に手放せても、納車まで移動手段が必要なら費用がかかります。反対に、車検を通して当面乗るなら、その費用は売却のためだけの出費ではありません。車を使い続けられる期間も含めて考えてください。

車の鍵と、比較用の用紙を並べた机のイメージ
車検の満了日、最後に使う日、納車日。決まっていない日程も、店に聞くこととして残します。生成イメージ

査定を予約するときの聞き方

「車検は○月○日までで、△日までは通勤に使いたいです。その後の引渡しに間に合うよう、査定と引取をお願いできますか。必要な書類と、提示額の有効期限も教えてください」

予約が取れても、希望の引取日や買取額が確定したとは限りません。提示額の有効期限と、日程が変わる場合の確認も一緒に行います。

車検前に売る場合も、移動費と日程を確認する

「代車あり」と案内されていても、自分が必要な日から借りられるか、納車まで使えるかは個別に確認します。代車の期間・費用・保険を聞く文例も参考にしてください。

車検前と車検後では、引渡し時期も違います。査定額が変わる可能性があるため、それぞれの日程を伝えて見積もりを聞きます。売却後も車を使える前提で、先に引渡しへ同意しないようにしましょう。

すでに車検が切れていたら、運転して持ち込まない

引取まで含む見積もりを頼む方は、車検切れの査定・搬出・保管費用の確認表へ。店から受け取る額と、別に払う費用を分けて残せます。

車検切れの車は、そのまま公道を運転できません。査定を相談するときに車検が切れていることを伝え、出張で確認できるか、積載車などで引き取れるかを聞いてください。

引取を依頼する場合は、次の情報も伝えておくと段取りを相談しやすくなります。

仮ナンバーは、検査・登録など限られた目的で運行を認める制度です。買取店へ行くために自由に使えるものと考えず、必要な場合は許可窓口と引取業者へ確認してください。

車検切れの車の買取・引取費用・必要書類の確認手順に、車の状態別の伝え方もまとめています。

急いで売却先を決める前に

期限が迫っていても、提示額だけで契約するのは避けたいところです。引取の手配、費用、入金予定まで確認し、納得できる条件を残しましょう。

まだ乗り続けるか迷っている段階なら、車検の見積もりと現状の査定を取り、必要な移動期間に合わせて判断できます。契約前には金額・引渡し・入金条件を書面で照合し、車を渡す日が決まったら引渡し当日の確認事項へ進みます。

車検前の売却で、よく迷うこと

満了日の何日前に査定を頼めば間に合う?

予約状況や書類の準備、引取の手配によるため、一律に何日前なら大丈夫とは言えません。満了日と、最後に車を使いたい日を伝えて、査定から引渡しまでに必要な日程を聞いてください。

納車が延びたら、売る車を引き続き使える?

買取店が引渡し延期に対応できるか、提示額が変わるかを確認します。すでに契約した条件を自分だけで変更せず、合意内容を残してください。使い続ける間に車検が切れるなら、そのまま運転することはできません。代車の延長や別の交通手段も確認します。

ローンが残っていても、同じように比べられる?

車検代などの比較に加えて、一括返済する額と所有者の確認が必要です。売却額すべてが手元に残るとは限りません。ローン精算後の手取り・不足額の無料計算で、実際に確認した返済額を使って整理できます。

車検の見積もりと、今売った場合の金額をそろえる

査定を頼むときは、車検の満了日と引渡し希望日を、各店へ同じように伝えてください。今の状態での受取額と、別途必要な費用を集めるところから始められます。

すでに車検が切れている場合は、運転せずに査定・引取の方法を相談します。複数店とのやり取りが難しい方は、一括査定・オークション・店舗相談の違いから相談方法を選べます。

参考資料

JPUC:査定を申し込む・査定を受ける準備をする(車検費用と査定額)
近畿運輸局:臨時運行許可
確認日:2026年10月15日(JPUCの車検費用と査定額に関する説明は2026年10月23日再確認)。予定別の整理、費用の比較方法・計算欄・仮の金額例・問い合わせ文例は編集部作成です。個別の費用・引渡し日程・手続きは、依頼先や管轄の窓口に確認してください。